八夜

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「けど、あの吸血鬼、本当に兄さんに惚れてるのねえ。あれだけ怒っても手出ししないんだから。」 「・・・琴子さん?いつでも替わって差し上げますが?」 「兄さんのパンケーキ、美味しいわあ。」 うまくはぐらかす琴子さん。 その後、吸血鬼は2週間来店しなかった。 てことは、2週間後に来たってことなんだが。 けろっとして来店したので、なんだかムカつくような安心したような気分になったが、これまで通り居酒屋の店主として接した俺は、偉いと思う。 ・・・1000回目対策を考えておこう。 本日、これにて閉店。
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