十一夜

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朝、というか、昼に起きて、俺は仏壇に手を合わせた。 主に祖母ちゃんだったが、こないだからは祖父ちゃんにも合わせている。 吸血鬼のミハイさん繋がりで、女性吸血鬼のカーミラこと華原さんから、俺には祖父ちゃん経由でドルイドとかの血が流れていて、しかも先祖返りで濃く出てしまっているとか。 そん時は、祖父ちゃん恨む!って思ったけど。 でも、小さい頃から妖精が見えて、今も近くにいてくれるのは、この血があってのことなんだから。 今は感謝してる。 昔よりあまり見ることができなくなったけど、時々はっきり見えることもある。 うん、前にボケた吸血鬼からもらった白バラを、もったいないから飾っていたら、いつの間にかその周りを飛び回って香りを楽しんでいたのを見た。 そして、俺と目が合ってニコッて笑うと消えたけど。 やっぱりいいな、見えるって。
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