十三夜

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目覚ましが鳴って、まだ眠い体を起こす。 二度寝したら、店に間に合わない。 起きた俺は、ぼーっとしていたから、寝る前の音や声のことなんかまったく思い出しもしなかった。 布団をたたみ、身支度を整えて、食材の買い出しに出かける。 食材の買い出しと言っても、小さな居酒屋なので量はそんなに多くない。 だから、近くの星裏銀座商店街が俺のいつもの買い物の場所。 野菜と果物は八百屋さん、肉は肉屋さん、魚は魚屋さん。 パン屋さんもあるし、お米屋さんもある。 どうか、この商店街がいつまでもありますように。 俺のライフラインみたいなもんだ。
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