十八夜

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ありったけの薄切り肉を使って、それはもう見た目立派なカツに見えるものを何枚も。 「わあ!トンカツだあ!」 「肉は薄切りを使ってますんで、また改めてちゃんと作りますから、今日はこれで。」 「十分だよ!ありがとう、泉実さん!」 ああ、肉料理で機嫌が直ってくれて嬉しい。 薄切り肉、なめちゃいかん。 「やはり単純な出来だな、駄犬の脳は。」 黙ろうか、ミハイさん。 これ以上挑発したら、伝家の宝刀、白木の杭をまた打ち付けちゃうぞ。 前回キレた時、カウンターに直接打ち付けたおかげで、そのあと修繕が必要で大変だったんだが。 それで大人しくなるのなら!
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