十八夜

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子豚たちが帰った後。 「泉実さん、スープ余ってるんじゃないの?俺、飲もうか?」 余っていることは余っている。 ただ、一気に大鍋にお湯を沸かしてスープの素を入れ、そこから取り分けたんで、余っているのはお湯みたいなもんだが。 「・・・じゃあ、少し手を加えますね。」 冷子さんの中から取りだしたのは、つくねにしようと思っていた挽き肉。 味付けをして、ちょっと多めに生姜を入れて、丸めて投入。 あまり火が通らないうちに、丼の器にたっぷり盛って出す。 「肉団子スープです。どうぞ。」 やはり木戸には肉がないとな。
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