十九夜

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「血・・・血が足りん・・・」 それだけ出血すればな。 「おまえの血を少し・・・」 そうミハイさんが言ったとたん、珠美さんと木戸が立ち上がって、タオルを顔に押し当ててるミハイさんを外に叩き出して戸に鍵をかけた。 すげえ、容赦ない!! 「泉実ちゃんの血を希望するなんて、身の程知らずな!」 「あのまま出血多量で死んじゃえばいいのに。」 過激な二人に、俺はどうやら守られたらしいが。 ミハイさんは、次の夜にはもう完全に復活して店に来た。 しぶといな、こいつ。 本日、これにて閉店。
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