二十三夜

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「毎晩来る。開店時間に間に合うように来るから、無事でいろ。」 ミハイさんは、俺の手を一度だけ握ってから、帰って行った。 うーん、俺が女性だったり、ミハイさんが女性で人間だったりしたら、結構ぐっとくるのかもしれないが。 それより、戸締まりをしっかりしとかないと。 それから、店にいるまりちゃんだけじゃなく、時々掃除をしてくれる妖精に、冷子さん、レジ子さんも。 どうか、無事でありますように。 まったく。 変なことに巻き込まれたもんだ。 本日、これにて閉店。
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