二十四夜

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「とんでもないわね、そいつ!」 ぶりの刺身を食べながら、珠美さんがプリプリと怒った。 「全くだよ!泉実さんに手ぇ出すなんて、バッカじゃないの!」 煮込みハンバーグ(レア)を頬張りながら、同じく怒っているのは木戸。 翌日やってきた珠美さんと木戸は、ミハイさんから昨夜のことを聞いて、ものすごく怒っていた。 「ウカ様がいらっしゃらなかったら、泉実ちゃん、拉致られちゃったかもしれないんでしょ?」 「いえ、ミハイさんもいてくださいましたから。」 「えー、こいつ、役に立たなかっただろ。」 やめろ、木戸。 俺以上にピリピリしているんだから、刺激しないでくれ。
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