三夜

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針に糸を通し、フランケンから腕を受け取ると・・・ぶすぶす縫ってる! 麻酔とかいらんのか!? 痛みとかは!? いや、味覚もあまりないって言ってたから、痛覚も薄いのかもしれんが。 皮膚に針がぶすぶすと! さすがに、見ていられなかった。 かと言ってあからさまにイヤな顔も見せられないので、自宅に戻って乾燥機の中からほとんど乾いたフランケンの服と包帯を取り出す。 それを持って店に戻ると、琴子さんがちょうど縫い終わるところだった。 「これでどう?」 「大丈夫みたいです。ありがとうございます。」 琴子さん、えらいんですが、縫うのに集中しすぎて首が伸びかかってますよ。
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