幼馴染と魔法使い

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「ふわぁぁ…眠い…」 始業式当日朝、重たいまぶたをこすりながら僕は登校していた。 何故眠いかというと、昨日、友達の松本俊也と互いの家でネットゲームを夜中までやっていたという、自業自得がそもそもの原因だ。ゲームが終わったあと、寝ようと布団に入ったのだが、近所の犬の遠吠えがうるさく、あまり眠れなかった。ゲームを夜中までやっていた神からの罰だろう。 始業式。といっても午前中で終わるため、すぐに帰宅することができる。帰ったらベットに直行だ。 朝ということもあって周りを見ると、忙しそうにスーツを着こなした男性たちが早足で出勤している。少し視線を別の場所に移すと、卒業式シーズンから咲き始めた桜だが、まだまだピンク色の春を感じさせる風景が周りにはあった。 …春って、皆うかれてるよなぁ…
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