プロローグ

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「お嬢様、王都に到着しました」 あれから母の言葉に逆らえず、試験にも合格してしまい、私は王都にある学園に入学するために遥々サリア領からやって来た。 そして王都に私の乗った馬車が着いた。 「これが王都……すごい」 ーーはじめまして愛し子ーー ーーやった~愛し子だーー そしてすぐに精霊が騒ぎ出した。 サリア領には雪の精霊が多かったが、王都にはサリア領にいない火の精霊が多い。 王都の精霊はサリア領に比べ精霊の力が弱く感じる。 ーー愛し子つらそうーー ーー大丈夫?ーー ーー大丈夫??ーー 「消えかかっている精霊に魔力を注いだから、少し調子が悪いの」 ーーよくなってーー ーー愛し子つよいーー 「ええ、私はとってもつよいの なんたって愛し子なんですもの」 そうは言ってもこれから学園に行き、入学手続きをしなければならないのは堪える。 サリア領の精霊をおいて来たが、これでよかったのか。 サリア領にいる精霊が元気かとても心配だ。
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