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難病にも五段階でlevelが在る。 私は軽度と中度を繰り返していた。 痛みは尋常では無い。 摘出手術を受ければ開放される。 でも、それは内臓の一つを失い、体に器具を付ける。 更には制限を受けた生活。 今までとは一変する。 そんな生活を送る位なら、激痛に耐えて好きな事をしたい。 大好きな食べ物を幾つか食べれないだけで済む。 無理さえしなければ良い。 薬のお陰で私は元気を取り戻した。 実は…二年生に上がってから暗い、付き合い悪い。 クラスの在る女子からそんな事を言われて居た。 担任は彼女を可愛がって居た。 まぁ部活関係だから仕方ない。 お陰で友達も離れて行った。 それで離れた人達とは関わる必要も無い。 人ってそんな者だ。 私は何も期待しない。 人を見る。 それをこの事で学んだ。 後に私の性格に影響する。 三年生に成り、新たな友達と一緒に居るように成った。 彼女達は私が薬を飲む理由には触れなかった。 只、体調を気にしてくれて居た。 三年生の時の担当は厳しく優しい先生だった。 私は笑って過ごした。 高校に上がり、色んな人と賑やかに緒に居ても、私が心を許せた友人は二人だけだった。 彼女達とは今でも連絡を取る。 そして大人に成り、独立する。
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