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病気の為に妊娠中は常に腹部に痛みが在る｡
でも､流石に慣れた物｡
気にも止めない｡
悪阻も無くて親孝行｡
出産予定日が近くても何の様子も無い｡
少しお腹が痛いのは病気のせい｡
常に在る痛み｡
美月の時の事が在る｡
陣痛はもっと痛くて目が回る｡
そんな事を思って居た｡
何時の朝｡
朝の支度に､旦那の弁当｡
支度途中でいきなり立って居られない程の痛みが走る｡
それも五分間隔｡
旦那に陣痛じゃ無いかと言われて慌てて私は病院に電話｡
旦那は会社に電話｡
美月の手を引きアパートの階段を下りて車で10分｡
入口に停めて貰い､先に大学病院に入る｡
広い病院｡
激しい痛みに何時も以上に広く感じた｡
二階婦人科に着いた時には脂汗｡
声を掛けて検診を受ける様に言われる｡
既に間隔は狭い｡
此方はそれ所じゃ無い｡
相変わらず怖い看護婦長｡
助産師と来て慌て出す｡
車椅子に乗せられ運ばれる途中に旦那と美月に会い､美月は何か怖い物を感じたのか涙を溜めて私を呼ぶ｡
もう産まれます｡
旦那に話す声を聞きながら二才に成った美月にお姉ちゃんに成るんだよ｡
そう声を掛けて分娩室に運ばれた｡
そして五分もしない内に産まれた男の子｡
悪阻も目眩も無く､陣痛に気付いてからわずか30分｡
とっても親孝行息子｡
仮で幹と名付けよう｡
笑えるのは美月の時とは違って看護師さんは抱かなかった｡
美月は誰が見ても綺麗な顔をしていて可愛かった｡
幹は良く言う猿を渋くした様な顔だったし､頭も体も大きかった｡
看護師も人だと言う事｡
母親はどんな我が子だって可愛いし､逆に抱っこされて居ない事で幹には抱き癖は着かなかった｡
退院して旦那の実家に美月を迎えに行く｡
まぁ色々在ったけど､それは後々触れる事にする｡
美月と実家に戻り､妹と弟達は美月とは違う何て口にした｡
写真好きの父が美月と幹の撮影会に夢中に成る中､母は年子の妹と弟に
姉弟だから似てくる｡あんた達もそっくりだしね｡
何て言って笑って居た｡
こうして私は二人の子供の母親に成った｡
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