―呪われし血ー

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『せん…。あなたに…これを…』 姉様はそう言って私に小刀を渡した。 その小刀は全体が不気味なくらい真っ黒。 真ん中には赤で変わった紋様があった。 私は姉様からその小刀を受け取った瞬間、 身震い…のような、 悪寒というような、 なんともいえない感情が這い上がってくるような気がした。 『これは…先祖代々より受け継がれたもの。この小刀には…呪詛が込められている…』 『呪詛?!』 なに…! また体が意味なく 震えだす!
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