0人が本棚に入れています
本棚に追加
私は姉様の瞳をじっと見つめた。
『せん…。もう私には時間がない…この小刀がきっと貴方を導いて…くれる……私の…可愛い妹…せん…許せよ…』
姉様の強くて凛々しい瞳から涙が…ポロリ…ポロリ…。
何を?
何を?
許せばいいの??
ねぇ姉様。これからも先二人でいられるんですよね?
なのに、どうして泣くのですか?
どうして許しを請うのですか?
『姉様…私はずっと姉様のお側にいます。私は姉様がいないと家の事できません…。どうか私に、傷の手当てさせてください。』
涙で姉様の顔が霞む。
姉様は苦しいはずなのに。
痛いはずなのに…。
私にニコッと微笑んだ。
最初のコメントを投稿しよう!