拝啓、お元気ですか？

　何の変哲もない日常。

　学校から延びる通学路。

　ゆっくりと、友達ときゃいきゃいしながら歩いた。

　日常は日常のままで始まって終わっていると気づくことなんて微塵もなかった。

　そんな日常にふっとこぼれた滴が私に波紋を広げた。

　彼は終わってしまったがためにその滴を落とすことができた。

　あなたはどうしてここに来てくれたの？