わん！ダフルDays

僕とタローさんの日常

最初の頃は、そりゃあ大変でした。

なんせ動物のお医者さんでも無い若造ですから。

父を慕ってくれていた近所の方達が、ちらほらと来てくれるくらいでした。

本当に病気であれば、父の知り合いの動物病院を紹介して、そっちに行って貰わなければならないので、お客様からしたら二度手間になってしまいます。

それでも少しずつ、犬の事なら聞いて間違いないと信用してくれる人が増え、さらにその人たちの紹介でお客様が増え、そこから口コミで広がり、最近やっと軌道にのり始めました。

全くの素人だった僕が、病気の判別が出来たのはタローさんが教えてくれるからでした。

父の側にずっと居たタローさんは、その辺の動物のお医者さんよりも、博識だと思います。