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「大好きなおやつもですか、それはよっぽどですね。何がそんなにショックだったのですか?」
するとバッハ君は、尻尾をシュンとさせて説明してくれました。
『あのね、うちのママが僕のお気に入りのヌイグルミを捨てちゃったの。もう汚ないからって。僕、噛むとピーってなるやつが大好きなのに、新しいヌイグルミはピーってならないんだ』
人間からすれば些細な事かもしれません。でもバッハ君は、まだ遊び盛りの仔犬です。
「そうだったんですか。ピーってなるやつを買ってくれたら、バッハ君はまた楽しく遊べますか?」
『本当はママが捨てちゃったのが良いの。でもピーってなるやつなら、またお気に入りになると思う!』
「そうですか。では、僕からお願いしてみましょうね」
バッハ君はちぎれんばかりに尻尾を振って、大喜びしてくれました。
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