歩く

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風に運んでもらえばいい ありふれた日常に潜む ありふれた悪意 時間の隙間から こぼれ堕ちる 黒いインクは ただ染み付いて 剥がれない 何も語らない 語るのは 彼女の唇 どんなに愛を語っても 色褪せて見える やがて黒いインクが 語りだす もういいだろ! ピシャリと はねつけられた セピアの愛は 行き場を失い 眠りに就く 薬まみれの 惰眠を貪り 夜になれば 眠れないと嘆き 月を呪う 誰かが狂っている アタシかアナタか 都合よく世界を遮断して 脳の断面 取り調べ 話の辻褄はいよいよ 合わなくなる 愛がほしけりゃ 本気でおいで セピアの愛に 彩りを 狂っているのは お互い様だ
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