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確かに散った筈なのに
あの日
菜の花の海へ
風に乗り
踊る様に消えた君
星屑程の
知識をひけらかし
媚びる姿が
小さくて
不幸に値札を
付けている
子犬の振りして
見上げても
その瞳には
鋭利な刃物
ギラリと鈍い
光を宿す
在庫の切れた
不幸の種は
どこで仕入れましょうか?
お探しの種は
見つかりましたか?
菜の花の海に
消えていく
君にかける声は
ないけれど
消えた振りして
僕の後ろを
歩くのはもう
止めてくれないか?
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