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此処までの道中、馬鹿な連中は我先にとダンジョンを突き進もうとして三人が罠の餌食になった。
単純過ぎる落とし穴トラップとその下の土の刺によって、骸と化した。
その三人全員、俺の命令が聞けない馬鹿だった。全く意味がない。訳でもない。
俺の「待て」に従わないからこそ、見せしめとして死んでいった。
だからこそ、俺は今このパーティーにおいて絶対的な存在。
俺に従わなければ死ぬ、という事を連中に刷り込めたから全くの無意味では無かった。
罠に関してもそうであり、また道中の戦闘に関しても然り。
初期ダンジョンならば幾つも攻略し、イレギュラーでも無い限りはその概要は入った辺りで手に取る様に分かる。
スライム系統、虫系統、植物系統、大凡のダンジョンはランクの低いそれらから成り。そこに種族的な多少の差こそ在れど思惑を突き崩せば脆いものである。
幸いにもこのダンジョンはスライム系統、となれば水場を抑え過剰な増殖さえ止めてしまえば容易く落ちる。
階層も頑張って精々2階層、その場合は2階層まである事を調査し戻れば良い。
そんな考えであった。
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