……

5/18
前へ
/274ページ
次へ
俺が見た光景は。 一方的に蹂躙される馬鹿共。 少なくとも俺は体格や筋力に恵まれた人選をしていた筈なのだが、遅れて俺が入る迄の数秒で全滅。 何が起きているのか分からない。 一体何が起きているのか。 その答えはその光景に怖じ気付き一歩下がった俺の目の前を通り過ぎて行く。 天井から下がるギロチン。扉を抜けた先に罠。 しかもそれが向こうの扉まで延々と待ち構えている。 勢い良く駆け込んだ連中が惨殺死体となるのも無理は無い。 だがおかしい、こんなダンジョンは見た事が無い。 まるで『急拵えでひたすら付けた』様な罠部屋。 そして、この向こうに間違い無くダンジョンマスターが居る。そう感じた。 そして頭の何処かで否定しながらも、考えてしまった。 『此処のダンジョンマスターは』 『人間だ』
/274ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6071人が本棚に入れています
本棚に追加