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となるとこの罠部屋を如何に抜けるか、という点であるが。そんなものは簡単。 床に未だ死体が転がっている事と、先程の一撃がその死体を傷付けて居ない事から分かる。 這って行けば良い。 床に何かしらの罠がある可能性も否めないが、そこは無いと読み切る。 俺の感覚的な部分の読みだが、焦った人間は目先の事に囚われ易い。 そうして這って辿り着いた向こうの扉、その間背中が冷える様な音を聞き続けるのには肝が冷えたが。 扉を開く為に立ち上がれば襲ってくるギロチンを後ろに避けながら扉へと蹴りつけた。 最後の一つだけならばその程度の無茶だって出来る。 全てのギロチンを相手にして体力を消耗するなんて、意味がない。 ギロチンと共に入った部屋はやけに明るく一瞬目が眩む、対面の壁へぶつかったギロチンが壁に弾かれ地面へ落ちたのには驚いたが。
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