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「こ、殺さないで下さいっ!」
すぐに目が慣れた俺の目の前には地面へと頭を付けている少女、しかもその先には彼女のものだろうか異臭を放つ吐瀉物。
「取り敢えず頭上げて貰えますかねぇ?戦意がねーのくらい分かりましたんで」
思考のピースが組上がれば大体の現状を把握出来る。
有り得ない発想、思考。それらを簡単に想定してしまえるから俺は嫌われるんだ。
仮に、の話をするなんて、意味がない。
だから先ずはこの少女を落ち着かせて話を聞くべきだ、何故人間がダンジョンマスターをしているのか等。
聞きたい事は山程ある。
が。
「風呂くらいありますよね?さっさと入って来て下さい」
何より吐瀉物が臭う。
しかしながらあんな顔しなくても、別に臭いとは言ってないんだが。女の子にとっちゃ絶望的だろうけど、関係ないか。
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