招待状

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ワタルは時計を見る。テストが二つだけということもあって、時刻は正午を少し過ぎたところだった。 「なんかそのまま帰るのも勿体無いよな……。何しようか」 「なら外に飯行こうぜ! あとギルドで体動かしたい」 「ゾンビもビックリな復活の早さだな」 「生憎だが、俺の体は飯と遊びで構成されてるんだよ」 「キメ顔で言っても全然格好よくないから。まあ良いけど」 呆れながらも鞄を持って席を立つ。四人に声をかけてみたところ二つ返事で了承してくれた。寮に荷物を置いてから行こうということで話をつけて、レウスと共に校舎を出た。 容赦なく照りつける太陽にも負けず、生徒達は明るい表情で校門を潜っていた。テスト終わりということもあるし、なにより一週間後には夏休みなのだ。浮かれるのも無理はない。 「そういやワタル、夏休みは何か予定あんの?」 道中で、横を歩くレウスが訊いてくる。 「帰省するのは間違いないかな。早めに帰ってこいとは言われてるけど、それも夏休み中いるつもりはないからどうしようかってところ。そっちは?」 「俺も似たよーなモンだぜ。予定なくて暇なんだよなぁ」
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