SUMMER SCHOOL DAYS

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「相変わらず元気だよなぁ」 「あたしの取り柄だしね。誉め言葉と受け取っとくよ」 綺麗にウインクを決めて、ノエルはリナから離れた。 「しかし実際、本当に暑いですね」 「確かにやってられないわ。学園も国から凄い額の補助金出てるんだから、冷房くらいさっさと直しなさいよね」 「お前の炎の方が何百倍も熱いだろ」 「あれは属性付加みたいなもんよ。アンタだって、足に雷付加する度にビリビリしてる訳じゃないでしょうが」 「そりゃ、そうだけどさ」 やれやれと言わんばかりに肩を竦めるシノンに、ムッとするワタル。この少女に小馬鹿にされるのは、他の人以上に癪なのだ。 「つーか、真剣にこれはヤバいな。溶ける。ラーサー何とかしてくれー」 「了解しました」 椅子の背もたれに体重を預けてぐてーとなっているレウスに苦笑しながら、ラーサーは指を組んだ両手を天井に向けた。
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