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分からない…。 でも……。 あなたが大好きです。 あなたを愛してる……。 「わたしは、アユ……?」 愛しい人の言葉から わたしの名前らしいものを知った。 わたしは、わたし自身が誰なのか解らない。 あなたは、わたしが誰なのか知っているの? あなたは、わたしを起こし膝の上に抱き上げてそのまま抱きしめる……。 あなたの腕の中は、とても安心できる。 「あなたは、誰? わたしは、アユ……? あなたは、わたしを知っているの? それなら……。 わたしを離さないで。 お願い 何も解らないのにあなたが大好きなの……。」 .
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