28/32
前へ
/225ページ
次へ
「ギルドや帝のことと魔法は、ギルドにキミを連れて行ったときに教えるよ。 だから まずは、オレ自身のことを知って。 オレの産まれた村から 話すね……。」 オレは、ゆっくりと思い出しなからアユに話した。 オレの産まれた村は、首都から離れた農村だった。 オレは、ひとりっ子だったけど年の近い友だちがたくさん居て 親の手伝いや年長者から文字の読み書きを遊びの中で学んでいた。 或る時 流行り病が村を襲った。 その時村に薬師兼治癒師が来た。 とても優しくて年若い女性だった。 彼女は、献身的に村人を治療して行った。 オレたち子どもは、そんな彼女にみんな懐いた。 村の人たちも彼女の定住を望んだ。 まだ、独身だった彼女に村の若者は、こぞって結婚を申し込んでた。 .
/225ページ

最初のコメントを投稿しよう!

898人が本棚に入れています
本棚に追加