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「まさか知らないだと……?」 剣があるから僅かに頷いた。 「……知らない。」 とても懐かしい声。 わたしの愛した人の声。 ピートの魂を持った人じゃない。 初めて会った人が ピートだなんて。 主上は、悪戯が過ぎる。 心が歓喜に奮える。 いきなり泣き出したわたしに ピートは、おろおろし出し剣を捨てわたしの向きをピート自身に向け優しく抱きしめ宥めて来る。 それが嬉しくて また泣いた。 .
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