顔合わせ⑥

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五日目。 柚華(以下、柚)「ふぁ~。今日はなにしよーかなー。」 ベッドの上でフラフラ揺れながら寝惚け眼をこする柚華。 そして、 「…そーだ、学校行ってみよーかな! 奈緒ちゃんに会えるかもしんないし~。あ、誰か会ったこと無い人居るかもだよ!?」 ササッと着替えると家を飛び出していく柚華。 …何故か食パンを啣えて。 ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー 柚「ふぃふぉく、ふぃふぉくー(遅刻、遅刻ー)!」 何がしたいのか分からないが、嬉しそうに食パンを啣えて通学路(らしき道路)を走る柚華。 爆走して人を撥ね飛ばしたらマズイと思っているのか、さすがに普通の速度だった。 しかし柚華の身体能力はかなり高いので、結構な速度が出ている(普通の成人男性並みの速度) 案の定、 ?「きゃっ!」 曲がり角で、向こうから来ていた少女とぶつかりかける が、 柚「ふぉー(とおー)。」 そこは持ち前の瞬発力で回避する柚華。 だが、 柚「ふぁっ!!」 自分が転びかけてしまった。 と、 ?「――!」 ぶつかりかけた人がアビリティを発動。 (ふわっ。) 柚「うぃ?ふぁー、ふぅひふぇる(うわぁ、浮いてる)!!」 転ぶ寸前に柚華の身体が浮かび上がった。
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