顔合わせ⑥

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柚「ふぁ、…ん。」 何かを言おうとして パンを啣えたままであったと気づき、素早く食べきる柚華。 飲み込んでから、 柚「ありがと!ごめんね、いきなりぶつかりそーになって。」 しっかりと謝る。 …宙に浮かんでいるので今一、締まりが無いのだが。 ?「いえいえ。そちらこそ大丈夫ですか?」 ぶつかられそうになったのに、柚華の身を案じてくれている少女。 柚「うん。…キミは優しいね。」 照れくさそうに笑いながら言う柚華。 と、 ?「あ、すいません。今降ろしますね。」 浮かび続けていた柚華をゆっくりと降ろしてくれる。 そして、 ?「初めまして。私は佐々木 千夜子と言います。」 きちんと自己紹介をしてくれた。 柚「あう。えと、ボクは高槻 柚華って言うんだ。」 いつものように弾けた挨拶が恥ずかしいのか、ぎこちなく自己紹介をする柚華。 千夜子(以下、千)「柚華さんですか。素敵なお名前ですね。」 ニコリと微笑みながら言ってくる千夜子に、 柚「あうあう。」 真っ赤になり、まともに返事ができない柚華。 柚「(あうー。何だろ、凄い恥ずかしいよぉ。誰か、助けてぇ!)」 所在無さげにモジモジとする柚華。
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