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気付けば僕は駅の改札にいた。僕のイメージした場所だ。
…………なんで、僕はここにいるんだ?寝てたはずなのに。
「…ぅおっ」
身体がいきなり動き出した。ロッカーにツカツカと歩いていく。
一つだけ鍵が無いロッカー。そこを僕は開けた。
ギィッと音がして、中から出てきたのは、四角い箱みたいなマシンガンだった。(P90画像参照)
「なんでこんなものが………。」
不思議に思っていると、後ろから声がした。
「【この世界】にようこそ。城山 海斗くん」
途端に身体に自由が戻り、僕は振り向いた。
「……音無先輩」
壁に持たれかかって、にこやかに微笑んでいる先輩がいた。
「これはいったい……」
「驚いた?ここは俺らの領域みたいな場所さ」
「領域………」
「そう。この場所は夢で統一された場所。いわゆる電脳世界みたいな感じかな。マトリックスをイメージしてくれればわかると思うけど」
先輩がそう言った時、後ろから「シュオンッ」と言う音がした。
「お、城山くん?今晩は!」
「光先輩。やっぱりあなたも?」
なるほど。そういう事か。夜に夢でここに来ようって事だったんだ。
まるでオンラインゲームの待ち合わせみたいな…………。
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