始まりはいつでも唐突に

2/9
1179人が本棚に入れています
本棚に追加
/163ページ
ピピッ!ピピピッ!ピピピピピピ…………。 「ん゛ぁー」 バンッと音を出している物体をぶっ叩く。 ピッと音がして、物体が止まった。ネジが一本ピョーンと飛び出したけど気にしない。 「ぅ゛ー……眠い」 頭をわっしわし掻き分け、僕は洗面台にドスドスと歩いていく。 頭を水で直す。 おっと。紹介が遅れたね。 僕の名前は城山 海斗[シロヤマ カイト]。 高校一年生だ。 毎日普通な生活を満喫してる、ごく一般の高校生だ。 それで僕は寝癖を治してトーストをかじる。 早いもので、もう学校に行く時間。 みんなさ。たまに思わない?学校だと時間が長く感じるのに、朝の時間ってやたら短く感じない? まぁ…戯言だから聞き流してよ。 僕の人生はこの辺りから楽しく狂い出したのかもね………。
/163ページ

最初のコメントを投稿しよう!