憎まれっ子世に憚る!?

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山崎の部屋に入る桜夜…………………………………………………………… 「ねぇ… これ 邪魔くさくない?」 山崎の部屋は 衝立で微妙に仕切られていた(´・ω・`) 間違いなく 土方の仕業だろう… 今朝、 桜夜を迎えに行く前は こんな衝立は無かったハズだ。 「まぁ 一応使ってあげて下さい。」 山崎は土方のヤキモチがなんだか微笑ましくて 無下にも出来ずに 衝立の中に桜夜を案内した。 「う~ん… じぁあ 私の陣地はもっと狭くていいよ。 丞は作業したりするから 広い方が良いでしょ?」 そんな事を言いながら ズルズルと衝立を移動させる。 「あっ その代わり、寝る時以外は 丞陣地に入れてね」 桜夜も桜夜で ちゃっかりしてるというのか(笑) 結局 生活エリアは 山崎と共有にという事だろう。 「とりあえず、荷物を置いたら 局長に挨拶に行くから。《華月 桜夜》として ちゃんとしてくださいね」 相変わらずの月夜に クギを刺しつつ 山崎は廊下に出た。 「はい。若輩者では有りますが よろしくお願いします」 折り目正しく 挨拶する姿は 流石 佐々木仕込みだと 山崎も関心する。 「では 行きますよ」 そう言って歩きだした山崎の後を 桜夜も着いていく。 佐々木仕込みの立ち居振る舞いが 隊士と桜夜の間の火種になるなんて この時の山崎は思いもしなかった。
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