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なんやこれ。
他の連中は次の仕事やら上がりやら、徐々に散っていき今この場に残っとるのは俺と顎野郎二人きり。
ここまではまだ良い。肝心なのはこの状況。
ソファに仰向けに寝転がったこいつに馬乗りに跨がる俺。
明らかにテンパっとるコイツの表情に苛つきが募る。
仕掛けたのはお前やで?
好きや、愛してます、俺だけ見ていてください、散々甘い言葉で俺をほだしたのはお前。いつも通りのチョケた表情で告げられた愛の言葉に、俺の何かが切れた。
お前のその薄っぺらい言葉がどこまで本気か、お前の心臓抉り出して俺に掲げて見せろや。
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