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ガ……ゴトゴト……ゴトゴト
ガラガラガラガラ……ゴド……
眩しい……
彼は日の光を身体全体に浴びた、約200年ぶりに浴びた日の光は錆びかけた身体をヒリヒリと暑くした。
そう、彼はロボットだった。
機能テストをするために埋め込まれた自立式人工知能……特別な装備など持たぬ、型遅れのロボット……まさに今のロボットとは比べ物にならない、ロボットらしい身体をしたロボットだ。
頭は丸く、両耳にアンテナ、識別するための目にはディスプレイ、手も足も短く身体も人間の子供ほどしかない。
首に赤いマフラーを巻いており、手足にも赤いグローブをしている。
遠く昔に廃棄されたはずの彼がなぜ今頃になって目覚めたのか……それはわからなかったが、日の光とはこんなに眩しいものだったのか……
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