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少し夜風にあたりたくて、奏は家を出てきた。
護衛をつけると昌平が言ったが、奏は断った。
「ちょっと、一人になりたい…」
そう言うと、昌平は黙った。
そして、奏の肩に手を置き「ごめんな」と言った。
奏は「なんのこと?」と、笑って返したが、内心は複雑だった。
そんな事を思い出しながら、深夜近くに住宅街を歩いていた。うつむき、涙が零れそうなのを堪えながら歩いていた。
ふと奏が目線を上げた時、有り得ない光景に奏は驚いた。
それは、幼馴染みが壁から出てくる光景だった。
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