~#01.『現代世界』と『ロンリネンス』~

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(何て言えばいいのか?) 二人の頭の中は、その事で一杯だった。 翼は言い訳を、奏は話題を考えていた。 しばらくして、奏が先に口を開いた。 「つばさ…その…」 奏は戸惑いを隠せなかった。 その様子をみて、翼は焦った。 何か、確実に言わなきゃならない。 翼は奏が次に何を言うか分かっていた。 しかし奏は、翼の予想を反した。 「カフェで話そうか?色々聞きたいし…それにちょっと肌寒いしね」 カフェに着くと、色んな人が見てきた。 深夜近くに中学生の男女二人はさすがに危なかったが、今はそれどころではない。 翼は悩んだ。 それだけ、この事に奏を巻き込みたくはなかった。 先ほど、寒いと言った奏は温かいスープを頼んでいた。 まだ下を向いて、考えている翼をみてどれだけ深刻なのかがわかった奏は、翼に考える時間を与えている様子だ。
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