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奏はリムジンの中から町の景色を眺めていた。
今日は小さな祭りがあったらしく、飾りがまだ付いたままだった。
前の座席にいた、奏の父の昌平が話掛けてきた。
「奏、今日のご飯はどうだった?」
「う~ん、まぁまぁ…かな」
「まぁまぁか…一応3つ星レストランなんだが、なぁ」
昌平は困った顔をしたが、奏にはどうでもいいことだった。
奏は正直言って、皆と同じものが食べたい。
幼稚園のピクニックや、小学校の遠足にも行きたいと思っていた。
しかし、いつも護衛の人や世話役の人達が着いてくるため、周りから意味嫌われていた。
そんななか、翼だけが仲良くしてくれた。
(だから…)
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