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第一章 始まりの事件 ―――――季節は夏、事件は枢歩(くるふ)市のとある探偵事務所から始まる。
「あぁ何か事件おきないかなー。」
「そんな簡単に事件がおこるわけないだろ。」
「だよね~。」
ここは主人公の木林紅貴(きばやしこうき)がやっている紅(くれない)探偵事務所、今は依頼がなく探偵・木林紅貴と刑事・双川貴義(ふたがわたかよし)は雑談をしていた。双川は刑事だけどほとんどこの探偵事務所にいる。この二人は有名で皆からは木双(きそう)コンビと呼ばれている。
そんな二人が話していると誰かがドアをノックした。紅貴は「入って来ていいですよ。」と答えるとドアが開き一人の女性が入って来る、その女性は二人のよく知る人物だった。
「美歩さん!」その女性は二人の高校時代の同級生、赤木竜也(あかぎりゅうや)の妻・赤木美歩(あかぎみほ)だった。
「で、美歩さん。」
「はい。」
「何か依頼ですか?」
「はい、実は夫のことなんですが。」
「え、赤木が何かしでかしたんですか?」
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