Prologue

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それを飛び降りるようにして避け、それと同時に両手に持つ銃で1人2人……と正確かつ迅速に撃ち抜いていく。 次々と倒れる彼ら。 シャンデリアのガラスの割れる音。 虹色に輝きながら宙を舞う破片。 桃色の髪の女性が床に片膝をつけ、しゃがむようにして着地する頃には、彼ら全てが地に伏せていた。 その姿は華麗かつ正確。 散りばめられたガラスの破片が、心地良いアンサンブルを響かせながら、床に落ちる。 ゆっくりと立ち上がりこちらに近づいてくる女性。  次から次へと何なんだ!  もはや投げやりになり憤りすら感じる始末。反射的に逃げるように後ずさりをする。 「大丈夫か?」
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