Prologue

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  室内の光が一気に外に漏れ、反射的に掌を向ける。   これって不法侵入だよな……  駄目だと分かっていながらも、溜息交じりに扉の中へと足を踏み入れた。    室内はとても広く、この部屋は1階2階が吹き抜けになっていて天井も高い。  まず目に入ったのが、先程こちらを覗いていた超巨大なシャンデリア。近くで見ると、散りばめられた七色の光が美しく見惚れてしまう。  赤い絨毯(じゅうたん)が敷かれ、その先には螺旋階段がある。1階2階にはそれぞれ小さな扉があるが、螺旋(らせん)階段をのぼった先の扉だけが少し大きくなっている。
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