ぷろろーぐ

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快晴。 それはそれはいい天気で受験生たちを気持ちよく出迎えているかのような日だった。 私立といっても色々あるが漣高校は学力が高い生徒は勿論スポーツ推薦など幅広く財力等も少し関係しているらしいが位の高い学校であった。 そこに彼はいた。 決して学力があるわけではない彼がその高校を受験しようと決めた理由は二つある。 一つ目は家が近かったこと、二つ目は入学試験がマークシート形式だったこと。 特に彼にとっては二つ目の理由が大きい。 決して学力があるわけじゃない彼。 体調さえ気をつけていれば大丈夫と―― 彼は合格を確信していた。
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