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「私はどうしたのって聞いたんだけどなぁ~?」
腕を後ろで組み、鞄をパタパタさせながらチラッとこっちに視線を送り、僕の横を通りすぎていった。
そのまま彼女は、人で溢れていた掲示板に突入していった。
な、何だったんだ……?
学校で女の子に話しかけられたのって何年ぶりだろう?
しかも、今の自分の格好は中学生時代よりひどいはず。
からかわれていたのかな?
まぁ、いいや。
僕は鞄から文庫本(ライトノベル)を取りだし、隅っこの方で読んで時間を潰した。
~♪♪♪♪♪♪~
ん。
電話だ。
まだ1ページしか読んでいない所で僕の携帯が鳴った。
携帯を取りだし、通話ボタンを押し電話に出る。
「もしもし」
『もしもし、私だ』
「どなたですか?」
『私だよ、私!』
「新手の、オレオレ詐欺ですか?」
『……休みなしで働かせるぞ』
「イヤだなぁ、社長! 冗談ですよ!」
おふざけが過ぎました。
すいません。
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