序章

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世界には独立した意思がある。 世界の意思は神の意思と同じに思われているけど、それは違う。 世界は一つの生命体であり、一個の存在。 神の支配下の命であることに変わりはないんだけど、ゆいいつ神に影響されない意思を持つ。 だけど、基本的にはその意思を主張することがないから、神でさえその事実を知らない。 多分、知っているのは創造神様を含めたひと握りだけなんじゃないかな。 私もつい最近まで知らなかったし。 そんな世界の意思だけど、とある場合においてのみ、意思を主張することがある。 それは――
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