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だが、もうブレーキじゃ遅い。
だからといって避けようにも道が狭いって事もあり、どちらかにブレーキで止まれば後ろタイヤが歩いる人に当たり多分大怪我だ。
だからって、曲がった斜めのまま目の前のガードレールにぶつかるか?
ガードレールにぶつかって、自転車から飛んで、ガードレールをまたいじゃったら、この下は高さのある地面。
高さは7メートル。7メートルぐらいなら落ちても平気か?
どうする俺ー?
既に頭で考えてはいたが、現実は止まらない。
俺は勢いのままガードレールにぶつかった。
ブレーキをするのを忘れてたせいか、ものすごく自分自身の体が回転した。
運良く、ガードレールをまたいだが、コンクリートの上に立てた!
俺は無傷!ガチャン!と大きな音を立てながら自転車はまぁ、落ちました。
実際、コンクリートの上でよかったと思う。そのまま落ちてたら…
後ろを振り向く、もしかしたら歩いていた人に当たって怪我をさせたかもしれない。
そう思いながら振り向いたら、そこに立っていたのは、少女だった。
見た目は俺より小さく、何かどこかで見覚えのあるような…?
そこに立っていた少女はなぜか涙を流していた。
…え?まさか怪我でも?
おそるおそる、彼女に声をかけようとしたら
「大丈夫ですか?」
と彼女から声をかけてくれた。
「俺は大丈夫だよ?キミは大丈夫?」
と慌てながら言い返した。
彼女は、「また私の心配ですか?どう見ても赤月さんの方が危なかったじゃないですか。」と涙を服の袖で拭きながら笑っていた。
俺の気になった部分は、なぜまた何だ?それになぜ俺の名前を?
彼女がまた会いましたね!と言うから、少し気になり聞いてしまった。
「その、またって…前にもどこかでキミと会ったかな?
それと何で俺の名前を知ってるのかな?」
鳩が豆鉄砲食らったかのような、いや鳩なんかじゃわかりにくいから
テスト返しで、自分が予測してた点数より結構下だっだりしたときの表情だった。
そこまで驚かれると、俺が悪いと罪悪感がする。
俺は覚えてない内に、この子と会ったのか?
寝ぼけてるとき?
酔っ払ってるとき?
どちらも最初から選択肢ではない。
あえて、一番ありそうな一般的な回答を出しただけで、俺の選択肢にはない。
じゃあ、何でこの2つを出したか?
何の可能性も当てはまらなかったからだ。
てか、答えが俺自身わからん。
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