偶然の出会い

3/4
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/28ページ
 2000年8月12日のPM7時30頃僕は砂場で一人携帯でメールをしながら焼き鳥を食べていた。 そこに、偶然詩織が友達を連れてやってきた。とても可愛らしく魅力的だった。「正直に言えば詩織より可愛い。」 思い切って1年半ぶりに詩織に話かけた。 「詩織~」 詩織は気づいて寄ってくる。 「どうしたん隆」 「久しぶりやね~。」と僕が続ける。 「そうやね~。何しよると?」と詩織が問いかける。 「特に何も。隣の子友達?」と切り込んだ。 「中学の同級生の佳奈子」と彼女を紹介してくれた。 「詩織の友達の羽田 佳奈子です。よろしくね!」と彼女が自己紹介してくれた。 僕も自己紹介をした。少し緊張したが「辻です。よろしくね!」と言った。 僕の目には彼女しか映ってなかった。そして1時間くらい3人で話すことになった。 羽田さんと話している時間はとても幸せだった。心の中で他の中学に行ったことを後悔していた。 PM8時30を回りそろそろ最後の花火に時間だ。3人で見えるとこに移動しようとしていた。 そんな時彼女が僕に質問をしてきた。「辻君てさ詩織と同じ幼稚園なんだよね?」 「そうよ」と僕は簡単に答えた。 内心なんでこんな事を聞くのかと思っていた。 すると彼女が口を開いた。「私も同じ幼稚園だったよ」と言うのだ。幼少期のことなんて仲の良かった奴かそのまま同じ小学校に行った子しか覚えていなかった。 しかし、僕は一人そんな彼女に運命を感じながら必死に彼女の気を引こうと話かけた。 そんな努力も虚しく花火が始まり会話は無くなった・・・ 15分くらいの花火も終わり途中まで詩織と彼女を送り彼女は帰っていった。 彼女を見送り、来た道詩織と2人で帰ることになった。 帰り道、彼女とまた話したい、仲良くなりたいと思いまずは詩織のメアドを聞いた。詩織はすんなりと教えてくれた。当時は携帯が学生にも普及したばかりで持ってる子も少なかったが詩織や羽田さん僕は偶然にも持っていた。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!