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『ある学校の林間合宿。
生徒たちは、百物語をしようと決めた。
だけど丁度今みたいに、
途中でネタ切れ、飽きがきて、
昼間の疲れもあったし、途中でやめる事になったんだ。
そして布団に入った途端、
誰かが、
中に誰かが居る!
そう騒ぎ出した。
初めはみんな馬鹿にするも、
続けて、他の生徒の布団にも何かがいた。
そして足を触ってすぐ消えた。
それが何人にも起こったんだ。
起こった数は、丁度残りの話数分。
理由?そんなの決まってるだろ?
百物語を途中で終わると、
残りの分だけ、怪異が起こる。
そんな話を聞いた事は無いか?
さ、これでこの話は終わりだ。
これで50話、残りも50話。
楽しみだね』
1本だけ残されていた蝋燭が消え、誰かが急いで電気を付けた。
『何だよ、最後の最後で脅そうってか?』
そう言って笑いはするも、全員、不安はありました。
残り50話分の、怪異。
本当に起こるのか?
……結果は、ありました。
それぞれ、全員に数個ずつ。
だから百物語をすると聞いて、兄は僕に言いました。
『絶対、終わらせろよ?後悔するぞ』
そんな訳で、
残り10話、どうぞよろしくお願いします
フッ
90本目の蝋燭が消えました。
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