81~90話

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『ある学校の林間合宿。 生徒たちは、百物語をしようと決めた。 だけど丁度今みたいに、 途中でネタ切れ、飽きがきて、 昼間の疲れもあったし、途中でやめる事になったんだ。 そして布団に入った途端、 誰かが、 中に誰かが居る! そう騒ぎ出した。 初めはみんな馬鹿にするも、 続けて、他の生徒の布団にも何かがいた。 そして足を触ってすぐ消えた。 それが何人にも起こったんだ。 起こった数は、丁度残りの話数分。 理由?そんなの決まってるだろ? 百物語を途中で終わると、 残りの分だけ、怪異が起こる。 そんな話を聞いた事は無いか? さ、これでこの話は終わりだ。 これで50話、残りも50話。 楽しみだね』 1本だけ残されていた蝋燭が消え、誰かが急いで電気を付けた。 『何だよ、最後の最後で脅そうってか?』 そう言って笑いはするも、全員、不安はありました。 残り50話分の、怪異。 本当に起こるのか? ……結果は、ありました。 それぞれ、全員に数個ずつ。 だから百物語をすると聞いて、兄は僕に言いました。 『絶対、終わらせろよ?後悔するぞ』 そんな訳で、 残り10話、どうぞよろしくお願いします フッ 90本目の蝋燭が消えました。
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