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「百合またフったの?」
私がフった彼と別れた後私は真っ直ぐ教室に帰った。
席につくと同時に、みっちゃんが寄ってきた。
「別にいいじゃない
好きでもない奴と付き合いたくないわ」
「でも、この前の子とは付き合ったじゃない!!
あんなにのるきじゃなかったのに!」
「あれは、何回も告白してくるから~
それが、可愛くなってきちゃっただけ」
あっ、ヤベと思った。でも、時すでに遅し。
横目でみっちゃんをチラ見すると
不機嫌な顔で私を見ていた。
気に入らないのだ。
「もう、いいわよ
気に入った理由なんて…
終わったことなんだから」
なんとか、誤魔化そうとした。
「そうね、百合はフラれたんだから…」
あっ、少し機嫌直ったみたい。
ふう、とホッとした。
ここで、私は話題を変えることにした。
「みっちゃんこそ
彼氏とどーなの?ラブラブなんでしょ?どうせ」
みっちゃんがにっこりした。
「なんだ?羨ましいのか~?」
にやにやしている。
「今度会わしてあげるっていってたくせに…」
適当に返す。機嫌を損ねたままにしとくと
後々面倒になるから。
「ダメよ~
あの時は、百合に彼氏がいたから
Wデートするときに~
って考えてたのに百合が別れるから…」
まだ、にやにやしてるよこの子…
そんなに嬉しいのか…
「まぁ、街でばったりあったら紹介してあげないこともないけど~」
あー、そんなに自慢がしたいのね。
みっちゃんがにやにや自信ありげに言うってことは
そうとうなイケメンってこと。
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