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「悠斗(ハルト)」
純白に身を包んだ最愛の人がはにかんだ笑みで近寄ってくる。
「スゲーキレイ」
それは心からの言葉。
へへ、と笑う彼女ともうすぐバージンロードを歩くと思うと俺も少しだけ緊張してきた。
俺たちしかいないこの控え室で今までで一番輝く彼女に目を細めていれば、彼女は少しだけ頬を膨らませる。
相変わらずその小動物的な仕草は健在だ。
「でも、やっぱりちょっと恥ずかしいなー4つも歳上の花嫁さんだなんて」
「まだそんなこと言ってるワケ?別に気にする必要なんてないから。それとも相手が俺じゃやっぱ不満?頼りない?」
ヴェールを下ろす前の頬にそっと触れる。
そうすれば唯はふるふると首を振った。
「待たせた分、幸せにするから」
そう。
あの時から紆余曲折あって、今日俺たちは晴れて夫婦になる。
誰も教えてくれない運命の切り開き方を、俺は自ら体当たりで掴みとることに成功した。
人生はこれからも何が起こるかわからない。
でもその度に俺は俺の足で前へと進んでいくんだ。
大丈夫、これまでの苦労を思えばなんだって乗り越えられるって思うから。
だから俺は今日、皆の前で誓うよ。
いつまでもこの想いを君に、と
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